2022年7月26日
インド国最南部の東側に位置するタミルナド州の州都であるチェンナイ市は、人口約700万人(都市圏の人口は約1,300万人)の同国第4位の都市です。チェンナイ都市圏の主な産業は製造業や自動車産業、IT産業であり、タミルナド州の州内総生産(GSDP)は同国のGDP8.4%に相当します。これはインド第2位の規模であり、チェンナイ都市圏は同国の経済を支える重要な役割を担っています。その一方で、チェンナイ都市圏は自然災害に対して脆弱であり、サイクロンや豪雨により、1943年、1976年、1985年、1998年、2002年、2005年、2015年及び2021年に洪水被害が発生しています。チェンナイ都市圏の人口は増加傾向にあり、被害規模は今後増大していくことが想定されます。
このような状況を考慮し、JICAは都市計画を考慮した包括的な洪水対策マスタープランの策定にかかる技術協力を行う事を決定しました。2022年4月21日にステアリングコミティ(SC)ミーティングが開催され、洪水対策や都市計画に関与する4つの主要実施機関(TNDRRA、CMDA、TNWRD、及びGCC)と関連機関がミーティングに参加し、円滑な調査実施に向けた協力体制について協議が行われました。
集合写真
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会議風景