2022年2月10日
ダカール州ダラルジャム病院で事業を行うセネガル国では、2021年12月21日に、第1回合同調整委員会(Joint Coordinating Committee:JCC)がオンライン形式にて開催されました。JCCは各プロジェクトにとって重要な会議の場で、主にプロジェクトに関係する利害関係者の方々が集まってプロジェクト全体の実施方針を確認・議論したり、プロジェクト内で重要な承認を行ったりします。
セネガル側からはプロジェクトマネージャーや集中治療室(ICU)の責任者だけではなく、保健省において病院を管轄している病院総局長兼プロジェクトダイレクターが参加し、日本側の専門家と画面越しに活発な議論が行われました。
まず、日本側の専門家からプロジェクトの概要や実施体制、そして年間計画等を説明し、本プロジェクトの意義や目的、活動に対して理解を深めてもらいました。プロジェクトの説明が終了した後、病院総局長のリードで議論が活発化しました。特に、セネガル国内ではすでに対新型コロナウイルス感染症に対するプロトコル(標準的な診療手順)を策定しており、本プロジェクトの円滑な実施については日本側と議論を重ねていくことで実施したいと病院総局長からコメントがありました。
また、本会議中には保健省より「本プロジェクトのセネガルの医療分野に対する多大な貢献を期待している」「本プロジェクトへの協力は惜しみなくする」「遠隔ICUの実験的な取り組みが、セネガル国内でさらに広がるように支援したい」とのコメントを頂きました。またダラルジャム病院からは「日本の経験・知見を共有してもらい、重篤な患者のケアに生かしていきたい」とのコメントを頂き、JCCは終了しました。
保健省及び病院側のコメントから、セネガル国内における本プロジェクトにおける期待の高さと、医師側の情熱が伝わりました。
JCC時の集合写真
現地病院機材担当者の写真