2021年9月14日
2021年9月14日、実施機関であるケニア高速道路公社(KeNHA)の技術者に対し、橋梁点検のトレーニングを実施しました。今回は、機材を使った点検・調査手法として、点検ハンマー、クラックスケール、ポールカメラ、リバウンドハンマー(通称:シュミットハンマー)の実習を行いました。
調査橋梁はナイロビ市内から40分程度、Kangundo道路がAthi川を渡河する4径間の鋼鈑桁橋です。普段は目視点検が困難な沓座もポールカメラも用いることで、堆積物が確認でき、日々の維持管理(清掃等)が重要であることをケニア人技術者が理解しました。
リバウンドハンマーについては、ケニア人技術者もその存在は知っていたものの扱うのは初めてで、最初はうまく反発を得ることが出来ませんでしたが、すぐにコツを掴んだようです。
点検開始前の安全ブリーフィング
点検ハンマーによる打音検査
ポールカメラによる沓座の点検と確認された支承周りの堆積土
ポールカメラによる沓座の点検と確認された支承周りの堆積土
クラックスケールによるひび割れ幅測定
リバウンドハンマーによるコンクリート強度の推定
備考1:点検ハンマーによる打音検査:ハンマーで叩き、発生する音により、コンクリートの表層部に欠陥がないか判断する検査。コンクリートが健全な場合は高い音が,はく離や空洞などがある場合は低い音がする。
備考2:リバウンドハンマーによるコンクリート強度の推定:コンクリートにバネで打撃を与え、返ってくる衝撃の強さ(反発硬度)をもとにコンクリート強度を測定するもの。