2013年1月31日
2012年12月31日までの研修実施延べ回数と参加者は、下表のとおりです。
(2012年12月31日現在)
研修名 | 実施回数 | 参加者 | ||
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合計 | 男性 | 女性 | ||
播種研修 | 350回 | 5,631名 | 3,473名 | 2,158名 |
移植研修 | 333回 | 5,007名 | 2,993名 | 2,014名 |
山出し研修 | 256回 | 3,441名 | 2,123名 | 1,318名 |
合計 | 939回 | 14,079名 | 8,589名 | 5,490名 |
2013年1月25日にアンドレバケリスッド・コミューンのアンドラノンバインガ・フクタンでラバカ研修が行われました。対象となったラバカは、直径が約30メートル、斜面の傾斜の最狭幅が1メートルほどの大きさです。ここから流れ出る土砂は、約30メートルの斜面を下って、あたりに広がる谷地の水田に流れ込みます。研修参加者は、このあたりに水田を持つ農家9名に、プロジェクトスタッフのフクタンアニメータ(FA)とコミューンアニメータ(CA)を足して、11名でした。講師はプロジェクトの現地シニアスタッフのジルベルさんが務めました。研修を通じて、ラバカからの土砂を止める簡単な防砂堰を複数作成しました。
8時過ぎに講師が現地に到着。研修参加者が現地で必要資材を用意し、研修現場に搬入するところから指導が開始されました。FAを筆頭に精力的に準備を行っていて士気の高さが感じられました。講師により、ユーカリの生杭の長さなどが適宜指導されていました。9時に、すべての参加者がそろったところで、口頭での講義を開始。防砂堰の効果、定期的な土砂蓄積量の確認、更新の必要性などが説明されました。9時30分ごろから堰設置作業を開始。50cm間隔でユーカリ生杭を打ち込む。→細い枝や木を杭の間に編み込む(7〜8段)(この時点では柵状)→(ラバカ内では堰の上流側に土嚢を2段ほど重ねたのち)柵の隙間にシダの葉や灌木の葉を編み込み、穴をふさぐ→柵の下流側にジャトロファ、サイザル、タケなどを植栽し、植被とする。このような防砂堰をラバカ内部に4つ、下流に3つ設置。同時に、ラバカ内の裸地である堰の間にジャトロファやサイザルを挿し木しました。また、ラバカの周囲の斜面には、グラベリアを、1〜2メートル間隔で植林しました。11時にはこれらの作業を終了。再度、堰内に土砂がたまれば、堰を新設することと、そのタイミングを見るため、適宜モニタリングすることを説明して研修は終了しました。
JICAの稲作振興プロジェクトであるPAPRIZが堆肥生産の研修を行ってきたため、その知見を活用し、7日間コンポストの技術を導入する研修を計画中です。PAPRIZがその活動の一環として、コンポスト作成に必要な資材(屠殺後5時間以内のウシの腸など)を調達し、講師を派遣する予定となっています。
試験的な養殖研修の一環として、1月23日にムララノクロム・コミューンのアンボヒドロミー・フクタンで、池準備研修および種苗投入研修が実施されました。パイロットファームとなる稲田での池準備がすでに終わっていたため、ここでは池準備研修(講義)と放流研修(実習)を同じ日に行いました。60人あまりの人びとが稲田前の土手に集まり、熱心に実習を行い、質疑応答を繰り返していました。特に熱心な住民からは養殖導入後の販売に関する質問が出るなど、養殖研修に対する関心の高さがうかがえました。その後、1月25日にムララノクロム・コミューンのアンテテザンタニ・フクタンで池準備研修を実施しました。
2012年12月末に種苗放流研修が終了したムララノクロム・コミューンのアンタニマララカ・フクタン(1月24日)およびアンパシケリー・コミューンのアンパシケリ・フクタン(1月28日)では、1フクタンあたり計3000匹の種苗を住民に対して配布しました。
2月には、ムララノクロム・コミューンのアンテテザンタニ・フクタンで種苗放流研修、アンボディラノ・フクタン、アンタニマララカ・フクタン、アンパシケリー・フクタンで育成研修を予定しています。
対象3コミューンにおいて、1月の月例アニメータ会議の開催を支援しました。各コミューンの全CA、FAをそれぞれのコミューン事務所に集め、1)FAによる研修結果報告(開催日、参加者数)、2)課題の共有、3)改善点の提案の3つの議題を取り扱いました。
プロジェクトの存在を周知するための重要なツールのひとつとして、対象村の全戸及び関係者への配布のため、プロジェクトのカレンダーを作成し、配布をしています。
2月12日 野田専門家離任
2月22日 三浦総括離任
1月15日 <第10回PMU 於アンバト> 今月のフィールドでの活動報告と来月の活動予定を話し合います。
1月16日 雨季の農道はぬかるみにはまる危険があるが、近隣の農家の支援を得る体制を確立して活動を継続しています。
1月17日 <月例アニメータ会議 於ムララノクロム> 各フクタンでの問題点の共有と解決策の模索。
1月17日 <コミューンアニメータ会議 於アンバイボ> 要請の挙がったオン・デマンド研修の優先順位を議論。
1月18日 コーヒー栽培デモンストレーション協力農家候補の訪問。アニメータのマリが先導。
1月18日 野菜栽培デモンストレーション協力農家候補の訪問。アニメータのミルソンが先導。
1月23日 <養殖研修 於アンボヒドロニー> 60人弱が研修に参加!住民の高い関心がうかがえる。
1月25日 <ラバカ安定化研修> アニメータを含め11名が参加。2時間強で7つの堰を作り完了。