2017年12月7日
モンゴル人ファシリテーターによるAALS研修が11月25日と26日、また12月2日と3日、計4日間にわたりウランバートルの保健開発センター(CHD)で開催されました。同研修は1日のコースで、4日間いずれも、ウランバートル市内の医療機関に従事する8名の医師が参加されました(合計32名、図1, 2)。
この研修は、救急医療の初期診療の標準化を企図したものであり、特に外傷診療などで必要となる外科的手技の習得も目指しているものです。
研修の満足度調査では、全参加者が5段階評価で最も高い5をつけていました。実技の練習(図3, 4, 5, 6)が多いという研修カリキュラム内容が功を奏し、参加者の多くが、「実用的でわかり易かった」と評価しました。
今回のAALS研修は、受講者の選出を始め、日程調整から運営まで、CHDと研修ファシリテーターが企画し、プロジェクトは講義資料や実習用資機材の提供など一部をサポートしました。このような研修の企画・運営は、去る9月に引き続き2度目になります。
AALS研修を持続的に運営するためには、消耗品を継続的に調達することが必要になります。今後は、全ての面でモンゴル関係者によりAALS研修が運営できるような環境作りに配慮をしていきたいと考えています。
モンゴル国一次及び二次レベル医療従事者のための卒後研修強化プロジェクト 業務調整 野崎保
図1.11月25日の受講者
図2.11月26日の受講者
図3.喉頭鏡を使って気道確保に挑戦!
図4.気管切開に挑戦!
図5.気管切開に挑戦!
図6.胸腔ドレーンに挑戦!