2022年8月20日
2022年度パイロット事業のうち、わだち掘れを抑制する目的で、2022年7~8月に、ウランバートル市街地のウイルドベルチン道路にて試験施工を行いました。
わだち掘れとは、アスファルト舗装面で自動車の車輪によって発生する凹みのことで、ウランバートル市内のわだち掘れの多い道路を対象区間として選定されました。低温ひび割れの試験施工と同様、わだち掘れ対策舗装に関連する室内試験、プラントでの配合設計、並びに事前調査等が実施されました。
交通量の多い市内道路であるため、既存舗装の切削及び舗装施工工事は夜間に実施されることとなりました。施工業者であるウランバートル市道路維持管理公社と専門家チーム、ウランバートル市道路開発局が密接に協力した結果、悪天候の中、7月25日から一週間で舗装工事を完了させ、施工後は昼間の交通に影響なく交通開放することが出来ました。
また、広報活動の一環として、現場視察見学会が7月27日に開催され、モンゴル道路・運輸開発省、モンゴル道路・運輸開発センターをはじめとした関係機関担当者の他に、周辺住民も興味をもって参加しました。参加者からは、多くの質問が寄せられ、本活動について意見交換をしました。
試験施工完了後、品質管理の目的で各工区からコア採取をし、室内試験所で関連試験を実施しました。
既存舗装(わだち掘れ発生)の状態
舗装施工後の様子
室内での配合設計の様子
事前調査の様子
切削前の測定の様子
既存舗装の切削の様子
現場での打ち合わせの様子
切削後の現場の様子
プラントにおける施工時のサンプリングの様子
配合確認の様子
舗装施工の様子
締固めの様子
現場視察見学会の様子
舗装施工後のコア採取の様子