モンゴルの農牧業は、鉱業に次いでGDPの約10.7%を占め、労働人口の約3割が従事する同国の基幹産業である。一方で、生産・加工・流通の各段階において、寒冷期の不安定な生産/供給体制、加工技術レベルの低さ、コールドチェーンを含む物流網の未整備等の問題を抱えており、未だ十分な国際競争力を発揮できていない。そこで、モンゴル国食糧・農牧業・軽工業省(MOFALI)および国家開発庁(NDA)の両省庁は、地域特性(気候、生産基盤、及び市場へのアクセス等)の要素を勘案した上で、戦略的な農牧業バリューチェーン(VC)振興に係るマスタープランの策定を目的とした本協力を我が国に要請した。