2021年1月7日
幼稚園におけるインクルーシブ教育のモデルを構築するため、本プロジェクトではパイロット幼稚園を2園選定しました。
「第12番幼稚園」
ウランバートル市ハンウール区の第12番幼稚園には、子どもが手や指を使った細かい動作を学ぶための手作り教材がたくさんあります。ジャブザン園長によると、ボタンのかけ外しやファスナーなどの遊びを通じ、園児の「微細運動」の発達を促しているそうです。第12番幼稚園では、これまで多くの障害児を受け入れてきました。現在は自閉症のお子さん5名が在籍しています。
「仔馬の友達幼稚園」
トゥブ県ゾーンモド市の仔馬の友達幼稚園は2016年に設立されました。他機関との連携も積極的に行っており、NGO「モンゴルの家族の幸せ」協会と協力して、障害児に正しい生活習慣を教えるための活動を行いました。また、同協会の支援により、グルテンフリー小麦粉や全粒粉を使用した料理を障害児のために用意しました。約230名の子ども達が通っており、これまで5名の障害児を受け入れてきました。現在はダウン症のお子さん1名と脳性麻痺のお子さんが1名在籍しています。
今後は、パイロット幼稚園での活動を通じて、インクルーシブ幼児教育の全国展開に必要となるツールやマニュアルの開発を行っていきます。
仔馬の友幼稚園第1園舎
第12番幼稚園園庭