新監視システムセミナー

衛星技術を使用した次世代航空保安システム（Communication, Navigation and Surveillance / Air Traffic Management （CNS/ATM） system）のミャンマー国における導入計画を策定する「CNS/ATMマスタープラン策定」が、本プロジェクトの活動の一つです。この活動の一環で、2016年2月1日から8日まで、宮邉長期専門家による「新監視システムセミナー」を実施しました。
セミナーの目的は、Department of Civil Aviation（DCA）が作成するCNS/ATMマスタープランに基づきCNS部の職員がCNS/ATMシステムを導入する際に、適切な意思決定ができるようになることを支援することです。

セミナーでは、専門家が以下の講義を行いました。

• 国際航空民間機関が提唱するCNS/ATMシステムの導入方針であるGANP（Global Air Navigation Plan）、ASBUs（Aviation System Block Upgrades）
• システム信頼性の概要、航空機の運用に衛星を使用した場合の衛星システムであるGNSS （Global Navigation Satellite System）、ASR（Airport Surveillance Radar）／ARSR（Air Route Surveillance Radar）／ASDE（Airport Surface Detection Equipment）等の既存の監視システム
• 既存のSSR（Secondary Surveillance Radar）の欠点を改善し、デーリンク機能を持つモ ードS SSR、GPS（Global Positioning System）等で測位した自機位置を衛星またはVHF Data Linkを使用して送信するADS-C（Automatic Dependent Surveillance-Contract）/ADS-B（-Broadcast）
• 地上に設置した数か所の受信機で航空機からの信号を受信し、正確な位置を測位する MLAT（Multilateration）／WAM（Wide Area Multilateration）システム、航空機同士の衝突や接近を避けるための機上システムであるACAS（Airborne Collision and Avoidance System）等