2017年9月29日
優先緊急復旧事業(QIPs)の一つである「女性を対象としたヤギ飼育による生計再建プロジェクト」では、ネパール各地から約160頭の優良なヤギを選定し、震源地であるバルパック村において女性組合によるヤギの配布と適切な飼育方法を支援しました。女性組合は、組合員の自助努力を促すべく、無償ではなく組合員にローンを貸し付ける形でこのヤギを配布しました。配布された雌ヤギは、各グループに1〜2頭ずつ配布された雄ヤギと交配することで、妊娠します。そして、交配から5か月を経た7月頃から、可愛らしい子ヤギが次々と誕生しています。これまで在来種のヤギしか見たことがなかった近隣の住民も、この子ヤギの元気さと育ちの良さに驚いています。女性たちは子ヤギの誕生を非常に喜んでおり、研修で学んだ知識を活かして、毎日丁寧な管理を続けています。子ヤギは約9か月後から販売される予定で、被災した住民のさらなる生計再建が期待されています。
バルパック村では子ヤギの誕生ラッシュが始まっています
元気な双子の子ヤギも生まれています
雌ヤギの分娩と子ヤギの管理に関する研修を受ける女性たち
女性たちは子ヤギをとても可愛がりながら、適切に管理しています