2014年8月22日
3月12日より、プロジェクトサイトであるカアグアス県において開始された「保健医療サービス能力強化研修」(第1モジュール:テーマ"家族保健ユニットの業務")が、8月21・22日の研修にて最終回(第8回)を迎えました。
第1〜7回目(各3日間開催)の研修は、家族保健ユニットに勤務する318名の保健医療従事者を対象として行われ、計279名(87.7%)が、本研修を受講しました。最終回の第8回目には、保健ポストに従事する保健医療従事者や保健ポストを取りまとめる保健センター、地域病院、地区病院の担当者を対象とし、63名が2日間に渡る研修に参加ました。
2013年12月の研修地方委員会の発足から、研修開始に至るまで、研修日程や委員会会議日程の策定、各テーマの担当者の決定、研修準備計画の策定、プログラムやプレゼンテーション内容について等討議を重ね、研修が開始されてからは、研修後毎日反省会を開き、研修準備から運営に至るまでの振り返りを行い、また、参加者からの意見を参考に研修がより良いものとなるよう研修内容の改善を重ねてきました。研修は、回を重ねる度、研修内容がより充実したものとなり、研修受講者からPositive Feedbackを得ています。参加者からの意見の一部を以下に紹介します。
7月から開始した研修の効果を図るモニタリングにおいては、研修後、家族保健医療チームで管轄区内の公衆衛生マップ作りに着手し始めたり、利用者のために家族保健ユニットの活動の案内を始めたり、と家族保健ユニットの内外にて様々な研修の効果が観察されています。
家族保健ユニットの活動が、利用者に分かりやすいよう、家族保健ユニットの外に家族保健医療チームの活動や業務時間の案内を表示
家族保健医療チームが、コミュニティ・家庭訪問を通じて得た情報をもとに公衆衛生マップを作成。
優先順位を付けた家庭訪問を行えるようチェック表に沿って家族の健康レベルを分類
個別の健康の度合いによる対応ができるよう住民の健康レベルを分類し、診察や訪問診療の計画を立案