2018年11月27日
ペルーの森林といえばアマゾン熱帯林ですが、海岸地域のサバンナ地帯に乾燥性の森林が広がっており、特有で希少な森林生態系を形成しています。こうした森林の保全をプロジェクトで支援しており、過去のニュースでもお伝えしました。一方、こうした森林に対する非持続的な利用や開発圧力が強く、森林減少が進んでいます。
効率的な取締りのために、指針策定と組織間調整を目的として国家森林野生生物監視取締りシステム(SNCVFFS)が設立されました。システムを運営するメンバーは、事務局であるSERFOR(国家林野庁)に加え、国家コンセッション管理事務所、環境検察、警察、国軍、国立保護区サービス、税務署、税関、州政府など多岐に渡ります。
このシステムを地方レベルで運用するために、海岸地域のLambayeque州で2018年11月27日に森林監視取締り円卓会議を設立しました。Lambayeque州は、貴重な乾燥林保護区などを有しているものの森林減少が激しく、同地域でのパイロットや関係当局間調整に期待が高く、将来のモデルケースとして注目されています。円卓会議設立は各主要メディアにも取り上げられ、効率的に機能するための指針作りや能力強化も支援しています。乾燥林マップや早期警報システム、森林ゾーニングのプロジェクト成果が効果的に地方レベルで活用される触媒となることが円卓会議に期待されています。
取締りで没収した膨大な炭
円卓会議の設立決定
第1回円卓会議後