2022年10月11日
感染症検査ネットワーク強化プロジェクトのキックオフミーティングが、2022年7月19日にフィリピンにて開催されました。
本プロジェクトは、今後4年をかけて、1)中央・地方・各地域レベルの検査室ネットワーク強化、2)中央・地方レベルのゲノム解析・サーベイランス能力を強化、3)保健省による検査情報の収集・分析能力の強化を目的に、技術支援を行います。
キックオフミーティングには、フィリピン側から保健省保健施設開発局、保健省疫学局、熱帯医学研究所が、日本側からJICAフィリピン事務所、コンサルタントが参加し、終始和やかな雰囲気の中で進行されました。
冒頭にフィリピン事務所の柳内次長が挨拶し、検査室は医療システムの重要な構成要素であり、COVID-19、HIV、結核などの病気の早期発見と治療において重要な役割を担っていることを強調しました。
次に、コンサルタントよりPDM(Project Design Matrix)、今後の活動計画等について説明し、プロジェクトに対する相互の理解を深めました。
フィリピン保健省保健施設開発局からは、統合型検査情報管理システム(Integrated Laboratory Information Management System:ILIMS)の構築という大きな構想が紹介され、本プロジェクトへの期待が寄せられました。
最後に、本プロジェクトの略称名を、プロジェクト英語名称(Strengthening The Philippine National Health Laboratory Network for Infectious Diseases)の頭文字をとり”PHeLNIDs”としたい案を日本側から提案したところ、フィリピン側に快く受け入れていただきました。今後は、ベースライン調査の実施に向けて、地方検査室の視察や協議を行っていきます。
キックオフミーティングでの集合写真
フィリピン事務所柳内次長より冒頭挨拶
コンサルタントからPDMや今後の活動計画を説明