2023年3月20日
2023年2月14日-15日に「行政文書・教材草案の最終化化ワークショップ」を開催しました。保健省、高等教育省、職業訓練・実習・雇用促進省の各省の他、全7州保健研修センターや私立保健人材養成校組合、開発パートナーなど計37名が参加しました。
プロジェクトが開始してからこれまでに4回の「行政文書・教材の草案作成ワークショップ」を実施し、臨地実習で使用する各文書について関係者と協議を重ねてきました。今回の「行政文書・教材草案の最終化ワークショップ」では、プロジェクトが作成・改訂を支援してきた11の行政文書・教材の草案を臨地実習に関わるより多くの関係者に共有し、パイロットフェーズにおけるこれらの文書の試運用に向けて、参加者の承認を得ました。
プロジェクトが作成・改訂を支援しパイロットフェーズで使用される行政文書と教材
ワークショップでは、行政文書・教材に関しては、参加者から積極的な協議が行われました。例えば、臨地実習の実施体制の調整のため設置する協議枠組みの運用方法を示した「看護師・助産師臨地実習の質の改善のための協議枠組みオリエンテーションガイドライン」について、持続性を担保するための戦略や予算確保の方法が議論されました。また、学生が臨地実習中に習得した経験を記載し、指導者が学生の指導に活用する「ポートフォリオ」について、指導者や学生が適切に使えるように使い方についての説明を加えること、学生の学びを深めるために、自己評価に加えて学生がペアを組んで互いに評価する機会を作ることなどが提案されました。
文書を手に取る参加者
2023年4月より開始するパイロットフェーズでは、ティエス州、ダカール州で選定された養成校、医療施設にて、これらの行政文書・教材の草案の一連の試運用を行います。その結果を踏まえて、行政文書・教材の草案を改訂し、セネガル保健省の正式な文書となるよう承認手続きを行い、その後の拡張フェーズで、対象州のその他の養成校、医療施設で運用を拡大していく予定です。