FTIR研修の実施

2023年1月17日

12月14日、15日にチュラロンコン大学に導入済みの供与機材「顕微フーリエ変換赤外分光光度計(FTIR LUMOSII:FTIR)の取り扱いに関する研修を実施しました。この研修にはチュラロンコン大学から約20名の研究者が参加しました。研修では顕微FTIRの原理と本機の特徴、検出器による測定項目の違い、マッピング、イメージングの方法、海洋マイクロプラスチック分析への応用について理論を座学で学んだ後に、実際の機材とマイクロプラサンプルを用いて、分析の準備、実測方法、ライブラリとの照合方法(素材同定方法)について実演を行いました。今回のトレーニングの成果を踏まえ、今後、参加した研究員が積極的に顕微FTIRを活用することによりタイ側の海洋プラの分析技術が底上げされ、他の研究者にも技術移転されることが期待されます。また同分析技術が周辺国に波及し、東南アジアの海洋プラスチックモニタリング・管理体制の構築に資することが期待されます。

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