ベトナムは、ドイモイ(刷新)政策の下、一人当りGDPは2,548ドル、2000年代の平均実質GDP成長率は7%以上を維持しているなど、着実な経済成長を遂げている。ベトナムの労働人口は総人口の約60%を占め、豊富な若年労働力が外国直接投資誘致に際しての強みである一方、これらの労働人口のうち、大学・職業訓練校等で一定の教育もしくは訓練を受けた労働者の割合は約30%に留まり、中間管理職や技術系管理者、熟練労働者の不足が指摘されている。とりわけ大学においては、学生数の増加に対する教員数の不足、資機材・資金不足による低い教育・研究レベル、労働市場の需要と学生の専攻分野の乖離(自然科学系、工学系の学生不足…