2019年12月2日
ザンビア国では、これまで十分な橋梁維持管理がなされてこなかったことから多くの橋梁に損傷が生じています。しかしながら、適切な橋梁補修技術がほぼ皆無であることから適正な補修ができずに放置されてきました。当プロジェクトでは、ザンビア国の橋梁管理を担う道路開発庁(RDA)の橋梁補修技術向上を目指し、2020年より橋梁補修パイロットプロジェクトを実施予定です。
パイロットプロジェクトの実施に先立ち、橋梁補修技術についての知見を深め、ザンビアにおいて取り組んで行くべき補修技術向上についての技術支援を行うことを目的として、2019年11月1日、ルサカ市内において、RDA、MHID、ザンビア大学、NCC、NRFA関係者および民間建設会社技術者、合計で約100名の参加のもと、第1回橋梁補修セミナーが盛大に開催されました。
セミナーでは、RDAのムワッペCEOからJICAの当プロジェクトでの支援についての謝辞があり、続いてプロジェクト専門家からプロジェクト概要、橋梁維持管理の取り組み方、橋梁補修パイロットプロジェクト概要の紹介が行われました。また特別講演として、阪神高速道路株式会社・川上順子氏(技術部国際室担当課長)、岐阜大学・木下幸治准教授から橋梁補修技術に関する講演が行われました。
参加者からは、補修技術に関する多くの質問が寄せられ、熱心に討議がおこなわれました。
今後、本セミナーの内容を踏まえ、ザンビア国において補修技術の普及促進が進み、同国の橋梁維持管理能力向上が図られることが期待されます。
セミナー参加者
ムワッペCEOのあいさつ
プロジェクト概要について説明する専門家
橋梁維持管理技術に関する講義を行う専門家
阪神高速道路会社・川上課長による日本の橋梁補修技術講演
岐阜大学木下准教授による鋼橋疲労他について講演
橋梁補修パイロットプロジェクトの概要について説明する専門家
RDAからの参加者との記念撮影