2021年8月12日
JICAブラジル事務所は2021年8月12日、新型コロナウイルス感染症対策として、防護用資機材(マスク等)、検査用資機材(ワイヤレス心電図等)と治療用資機材(手動式除細動器)をブラジル・サンパウロのカンピーナス州立大学(UNICAMP)に供与しました。
ブラジルにおける新型コロナウイルスの感染状況は深刻で、2021年8月時点でも新規感染者数の拡大は収まらず、累計感染者数は2,000万人を超えインドに次ぐ世界第3位、累計死者数は57万人を超え米国に次ぐ世界第2位となっています。
供与式には山田在ブラジル日本国大使、桑名在サンパウロ日本国総領事と共にJICAブラジル事務所の江口所長が参加し、2017年より実施している地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)「ブラジルと日本の薬剤耐性を含む真菌感染症診断に関する研究とリファレンス協力体制強化プロジェクト」のサイトである真菌ラボラトリー(LEMDI)も訪問しました。UNICAMPからはアントニオ・ジョゼ・メイレーレス学長をはじめ、プロジェクトマネージャーであるマリア・ルイザ・モレッチ教授、プリニオ・トラバッソ教授が参加されました。
供与された機材は、ブラジルの高度医療を担う同大学病院において、COVID-19に感染された重症患者の検査及び治療に活用されています。
JICAは予防・警戒・治療を推進する「JICA世界保健医療イニシアティブ」を掲げており、今回の緊急支援は治療体制の強化に貢献します。JICAは引き続き、ブラジルにおけるパンデミックとの闘いの中で最大限の努力を注いている様々な機関と協力し、支援していきます。