【イベント報告】おかやまフェアトレードデー!

2019年7月3日

岡山でフェアトレードしよう!

ワークショップの様子

毎年恒例、岡山県国際交流協会とJICA中国が共催する「おかやまフェアトレードデー!」が、今年も5月18日に岡山国際交流センターにて開催されました。9:30のイベント開始と同時に、繊維産業を中心とした事例を用いてSDGsを自分ゴトに落としこむワークショップが行われました。参加者は、誰もがよく知るブランドの洋服の制作過程と、昔ながらの草木染の布を用いて手作業で作られる洋服の制作過程を想像し、確認し、それぞれの良いところや問題点を見つめながら、自分の着ている服がどんな人にどんな風に作られたものなのか、改めて考える機会となったようです。

ワークショップの後は、岡山でのフェアトレード活動紹介のポスターセッションです。参加団体には、生活協同組合おかやまコープをはじめ、岡山学芸館高等学校、岡山県立玉島商業高等学校など、計8団体の参加があり、フェアトレード活動の紹介と同時に、商品の販売も行われました。フェアトレード活動をしている団体が意識が高いのは当然のことながら、高校生もフェアトレードを自分ゴトとして考えた発表を行い、来場者たちの関心をひいていました。
本イベントには、岡山理科大学でエシカル消費を学ぶエシカルラボの学生18名もかけつけ、運営ボランティアに従事してくれました。

イイこと×イイもの=MY DREAM

トークセッションの様子

午後からは、元外交官の原ゆかりさんを招いて、基調講演が行われました。原さんは、ガーナ北部のボナイリ村で子どもたちの夢の実現ができる環境づくりを目指して、NGO「MY DREAM.org」 を創設し、村の教育・保健・衛生分野の向上の支援活動を行っています。途上国の人びとの自立への道を念頭に置いた支援活動を行うために、先進国の私たちが「かわいそうだから買ってあげる」のではなく、純粋に「イイものだから買いたい」と思う質の高い商品を作ること、また、学校や病院を作る時には、完成後の運営を念頭に、どうして必要なのか、どんな学校・病院にしたいのか、を現地の人びと自身が議論し、自分ゴトにすることで、建物の完成後の運営をスムースに行えるよう工夫を行っていること等、原さんの熱いお話が来場者の胸に響いたようでした。

基調講演終了後には、対談者に、岡山とアフリカを繋ぐ活動をされているjam tunの田賀朋子さんを加えて、トークセッションが行われました。国は違えど同じアフリカを支援するお2人に、トークセッション前から多くの質問が寄せられ、お2人の活動への想い、工夫されている点や苦労、成功につながった失敗談、どんな高校生だったのか等、率直な質問にまっすぐなお返事を頂き、来場者はみな熱心に聞き入っていました。

アフリカ布で小物づくり

クラフトショップの様子

イベント最後は、パネリストの原さん、田賀さんそれぞれによるクラフトショップが行われました。どちらもアフリカ布を使用した小物で、原さんはリース作り、田賀さんはピアスや髪ゴム等のアクセサリー作りでした。どちらも簡単に作れるのに可愛いものが出来ると参加者に大変好評で、皆さん、布選びから熱心に、集中して作品を作り、大満足して頂くことができました。イベントの初めから終わりまで、フェアトレードについて、布製品について、改めてじっくり考え、楽しめる一日となりました。