所長挨拶

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広島県と中国地方の皆さま、JICA中国サイトにアクセスいただき、ありがとうございます。
JICA中国は広島県と共同で運営する「ひろしま国際プラザ」内に、開発途上国の研修員を受け入れるための施設を備えた中国地方におけるJICA事業の拠点として1997年に開設されました。開設以来、研修員受入事業のほか、JICA海外協力隊の募集広報、草の根技術協力事業、中小企業海外展開支援事業など多様なスキームの事業を展開していく過程で、地方自治体、大学、NGO、民間企業等様々な地域のパートナーの皆さまに支えていただくことで、途上国支援と我が国の地域への貢献の両立を目指して参りました。これまでの中国地方の皆さまのご協力に改めて感謝申し上げます。
私は2021年4月に所長に就任いたしましたが、広島県呉市に生まれて育ちました。今こうしてJICAの職員として故郷に戻って来たことを大変嬉しく、また誇りに思っています。

2020年は、世界中が新型コロナウィルスのパンデミックに見舞われた一年でした。そして今なおこの未知のウイルスとの戦いは続いています。コロナ禍により私たちは、昨日までのあたりまえが決して明日以降もあたりまえでないこと、ヒトやモノのグローバルな動きが経済活動を活発にするだけでなく、恐ろしい疫病をもあっという間に拡散してしまうことを改めて思い知らされました。
私たちの身の回りにはパンデミック型感染症のほかにも気候変動問題や少子高齢化など、グローバル規模の課題が多く横たわっています。このような課題を解決し、SDGsにも謳われている「誰一人取り残されない持続可能な開発」を実現するためには、従来のように「豊かな国」が「貧しい国」を「援助」するだけでは十分ではありません。パンデミックや気候変動は、先進国から開発途上国への一方通行的な援助だけではなく、双方向的な協力が不可欠ですし、少子高齢化は、我が国が直面している課題がそのまま10年、20年先にはアジア諸国が直面することになると言われています。このように、先進国と開発途上国がお互い信頼し、尊敬しあうパートナーとして知恵を出し合って新たな未来を「共創」していく取組みが必要だと考えています。

JICA中国は、皆さまからも学ばせていただきながら、地方活性化に貢献しながら開発途上国の人々も幸せにする中国地方発の「共創」の結節点として活動していきたいと考えておりますので、ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。

JICA中国
所長 岡田 務