「第20回国際交流フェスタinくれ」に出展して、たくさんの’繋がり’を見ることができました!

2023年2月22日

国籍や母語は違っても繋がる。

2月19日に、呉市役所で「第20回国際交流フェスタinくれ」が行われました。
JICA中国もブースを出展し、民族衣装の貸し出しや世界の楽器や民芸品に触れるコーナーを設けました。
ネパールの民族衣装を着てみたい方を、ネパールで働いていた別の方が着付けのお手伝いをする、という来場者同士の交流があったり、日本では見かけないようなグッズに興味津々な様子で手に取っていただいたり、普段の生活とは少し離れた、でも触れてみるととても面白い時間を参加者・スタッフで共有できたのではないかと思います。

ブースの中で一番人気だったのは「マンカラ」というゲームです。世界各地で遊ばれており、それぞれの国でルールが若干異なっているのも魅力の一つです。今回はJICA中国で所有する説明書に記載されたルールで行おうと思ったのですが、来場されたベトナム出身の方がベトナム版のルールを教えてくださったので、ベトナムバージョンのマンカラを行いました。なかなかルールを把握できない広島県デスクとは違い、ブース運営を手伝ってくれた学生ボランティアはすぐにルールを理解してくれたので、マンカラコーナーは学生ボランティアに託しました。おかげで、呉在住の外国人、小さなお子さん、社会人の方など多くの来場者がマンカラで盛り上がっている姿を見ることができました。

日本人が外国の文化に触れる場所でもあり、外国にルーツがある方が日本の文化を体験する場所でもあり、日本語や英語といった「言葉」だけではない、ジェスチャーや表情、指差しなど多様なコミュニケーション方法でスタッフも来場者も意思疎通を図っている姿が印象的でした。

「JICA」を起点に過去、現在、未来が繋がる。

「元協力隊員です!」
「JICAの研修でエチオピアに行きました!」
「JICAのスタッフとして中南米にいました!」
「JICA中国の初代スタッフです!」

JICAのジャケットを着てブースにいたら、JICAのロゴに引き付けられるように、いろいろな方にお声がけいただきました。
皆さんのご経験はそれぞれ異なるのですが、話している表情が穏やかで目はキラキラしていました。
国際協力に携わることは楽しいことばかりではなく、その時々で、あるいは普遍的な大変さもありますが、それらの経験を共有することが、これからの糧になるなと皆さんとのお話を終えた後に感じ、たくさんエネルギーをいただきました。

これまで、呉市で行われる数多くのイベントに関わらせていただいてきました。
そして今回のイベントでは、過去に実施したイベントの参加者(それも複数名!)と再会することができました。
来年度協力隊に参加する方や、ガーナ紹介のイベントに参加してくれたお子さん、学校の職員の方などと再会して、以前のイベントの感想や、近況報告などで盛り上がりました。
初めて会った人と意気投合するのも楽しいですが、「あ!あの時の!」という感覚はお互いが覚えているからこそで、喜びもひとしおです。

「国際協力に携わる人の数を増やす」というのはなかなか一筋縄ではいかないことですが、繰り返し関わることで少しずつ繋がりを強くすることができればよいなと思います。
そのためにも、外国や国際協力との繋がりの第一歩となるような場をこれからも、地域の人と共に作り上げていきます。