研修員が広島平和学習に参加

2022年7月11日

梅雨空の下、6月5日(日)と25日(土)に広島平和学習を実施し、6月5日にはアフガニスタンPEACEコース研修員2名及び海上保安政策コース研修員4名(バングラデシュ2名、スリランカ2名)が、6月25日にはシリア平和への架け橋・人材育成プログラム(JISR)研修員10名が参加しました。

いずれも、朝8時30分にひろしま国際プラザをバスで出発。広島平和記念資料館を見学した後、(一社)ひろしま通訳・ガイド協会の講師による広島の戦後復興の講義「平和都市ヒロシマの歩み」を受講しました。参加した研修員は熱心に講師の説明に耳を傾け、説明の後は、「残留放射能の心配は?」とか、「被爆者に対する政府の救済措置はどのようなものがあるのか?」など、積極的に講師に質問していました。

講義の後は、生憎の雨模様の中、広島平和記念公園を歩き、原爆被爆者慰霊碑や原爆の子の像、原爆ドームなどを見て回りました。6月5日はなんとか予定どおり見学することができましたが、6月25日は雨が強く十分には見学することができず、残念でした。
参加した研修員からは、「戦争の影響について認識を新たにした。」、「荒廃の状況を見て、平和の重要性を理解した。このことを他の人々にも広めようと思う。」、「世界平和実現のために、自分の国での体験を世界の人々と共有したい。また、今回のツアーのことも共有したい。」、「全ての国が他者の意見・宗教・文化の違いを尊重し、受け入れるべきだ。」といった感想が寄せられました。
また、原爆のことをより深く理解するため、被爆者から話を聞きたかったという意見もありました。
参加した研修員は、原爆の悲惨さ、平和の尊さ、広島の平和構築や復興の取組について、多くのことを学び、感じたことと思います。

2020年度以降、COVID-19感染拡大のため、新規来日研修員の減少や広島平和記念資料館の臨時休館の影響で、研修員が広島平和学習に参加する機会も大きく減少し、2021年度における参加は年間で1回だけでした。今般、約1年ぶりに2回の参加機会を得たことは、来日研修の本格的な再開に向けても、有意義なことであったと感じています。