マカッサル市における無収水率改善に向けた草の根技術協力を開始 川崎市及びマカッサル市との間でキックオフセミナーの開催

2023年1月16日

JICA草の根技術協力プロジェクト「マカッサル市における地下漏水対策実行能力向上プロジェクト-水資源の有効利用に向けて-(以降、本プロジェクト)」のキックオフセミナーが1月11日(水)にマカッサル市のAston Makassar Hotelにて開催されました。当日は川崎市とマカッサル市における本事業の協力に関する覚書が交わされ、また、本プロジェクトに従事することとなるマカッサル市水道公社職員40名の任命も行われました。

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キックオフセミナーの様子

東部インドネシア地域の最大都市であるマカッサル市では、経済成長に伴う急速な人口増加が続く中でインフラ整備が追いついていません。マカッサル市では無収水率(浄水場等から供給された水量に対して料金収入に結びつかない水量の割合)が約40~50%と高く、漏水による出水不良や過大な経費に伴う高い料金設定など、市民へのサービス水準の低下を招いています。そこで水資源の有効利用に向けて無収水削減に効果的な地下漏水対策に焦点を当てた技術協力を行い、職員の実行能力の向上を図ると共に持続的に継続される体制の構築を目指すことが本プロジェクトの目的です。

本プロジェクトは川崎市により2025年10月までの3年間にわたり下記の内容で実施する予定です。

  1. 地下漏水調査計画が作成され、地下漏水調査及び漏水修理工事が実行される
  2. 地下漏水の発見能力が向上する
  3. 漏水修理技術が向上する
  4. 本事業の活動成果及び漏水防止に関する技術が共有・普及される

川崎市上下水道局の国際協力について

川崎市上下水道局では、世界の水環境改善に向け、開発途上国等への技術協力による国際貢献の取組を推進しており、これまでラオス、ブラジル、べトナムにおいて活動を実施しています。

JICA草の根技術協力事業とは

国際協力の意志のある日本のNGO/CSO、地方自治体、大学、民間企業等の団体が、これまでの活動を通じて蓄積した知見や経験に基づいて提案する国際協力活動を、JICAが提案団体に業務委託してJICAと団体の協力関係のもとに実施する共同事業。

本件に関するインドネシア国内問合わせ先

本プロジェクトについてについて

JICAインドネシア事務所担当 三宅
電話番号:+62-21-5795-2112(ex.401)
メール:Miyake.hideaki@jica.go.jp

広報について

JICA Indonesia事務所広報担当 プトリ
電話番号:+62-21-5795-2112(ex.222)
メール:putrisiahaan.in@jica.go.jp