インターンシップ活動報告:イスマトフ・フドイベックさん

2019年8月1日

日本語教師としてタジキスタンの教育機関に派遣されているシニアボランティア(SV)の活動を支援する目的で、JICAタジキスタン事務所は日本語を専攻する大学生をインターンとして受け入れました。今回は、インターンシップ活動を終了した2名の活動報告の内、イスマトフ・フドイベックさんの活動報告をご紹介します。

私の志望動機

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イスマトフ・フドイベックさん

私は、タジキスタン言語大学4年生のイスマトフ・フドイベックと申します。毎年、タジキスタン国立言語大学の4年生はタジキスタン国内の大学や日本企業でインターンシップをしています。今年は、日本のNGO「難民を助ける会(AAR Japan)」、JICAタジキスタン事務所、ロシア・タジク・スラブ大学、民間企業(Tajikistan-Japan Consulting Co., Ltd)、タジキスタン国立言語大学に数名の言語大学の学生がインターンとして受け入れられました。私は、文書書類の翻訳の業務を習いたいと思い、JICAタジキスタン事務所でのインターンシップを希望しました。

ドゥシャンベ変電所でのインターンシップ

2019年2月13日から3月11日まで週3回ほど朝8時から5時まで、JICA無償案件「ドゥシャンベ変電所整備計画」のプロジェクトサイトでインターンとして活動しました。変電所での業務に必要な建築や電気用語は難しいので日本人技術者の神田さんに指示を仰ぎつつ、大学の先輩にあたるニルファルさんから現場のルール翻訳や通訳の仕方について教えてもらいました。こうして、建築と電気の専門用語の言葉を覚えた後、翻訳や通訳の業務の補佐をしました。

日本語を話すタジク人コンサルタントのアスラムさんが日本から戻って来るまで、日本人技術者の方から工事図面の詳細を日本語で教えてもらい、タジク人技術者に通訳しました。アスラムさんが戻って来てからは、変電所で働く日本人コンサルタントの方々のために、バルキ・タジク(国有会社タジク電力)からのレター文書を翻訳しました。変電所のプロジェクトサイトでのインターンシップ活動はとても興味深く、日本人やタジク人のコンサルタント及び技術者の皆様方から、たくさんのことを学びました。この場を借りて、お礼申し上げます。

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翻訳作業中のイスマトフさん

JICAタジキスタン事務所でのインターンシップ活動へは、翌月4月2日から11日まで2週間にわたって参加しました。

最初は、タジキスタン共和国下院議会議長からタジキスタン事務所長宛のレターの翻訳を任されました。その後は、JICAタジキスタン事務所のナショナルスタッフの方から指導を受けながら、事務機器の管理作業のお手伝いや常備薬の整理整頓などの作業をしました。

インターンシップ活動を通じて職務経験を積むことができ、JICAタジキスタン事務所の皆様に心から感謝申し上げます。

プロフィール

イスマトフ・フドイベック

1995年、ヴァフダット行政郡アブドゥッラー・アブドゥルヴォスイエ地区生まれ。日本の発展したコンピューター技術、特にプログラマーに憧れ、日本へ行くために日本語を学ぶことを決意し、大学では日本語学科へ入学。将来の夢は、日本の先進事例を取り入れたプログラミングの会社をタジキスタン国内で起業すること。