2014年、アルバニア共和国(以下アルバニア)はEU加盟候補国となり、EUスタンダードを目指した構造改革は一定の進展を見せている。同国のマクロ経済は安定しており、近年までは年率6%前後のGDP成長率を達成していたが、2014年はギリシャ等近隣国の経済危機の影響もあり、年率約2%のGDP成長率と成長が頭打ちとなっている。2015年以降、経済成長率は持ち直しつつあるが、現在も国民の約14.3%が貧困状態にあるアルバニアは依然としてヨーロッパで最も貧しい国の一つであり、農村部においては、都心部への人口流出の影響もあり、経済基盤の安定化が課題となっている。
アルバニアの農家の多くは家…