2016年10月10日
トウモロコシのタネは一粒植えれば次世代には約600粒、コメなら1,500粒になります(投資効率は600〜1,500倍)。それに比べ、キャッサバの挿し木の増え方は年10倍程度と格段に低く、商売どころか、育種や研究の効率も損なわれます。そこで、1本の植物体に最大限の栄養繁殖をさせるために行うのが「組織培養(Tissue Culture)」です。言ってみれば、挿し木を更に細かくし「箱入り娘」にしたようなものでしょうか。植物の断片(=組織)を、土ではなく、ビタミンなど栄養素を供給する「培地(medium)」で無菌的に育てるからです。この手法を使えば、ほんのひとかけらの組織さえあれば栄養繁殖ができ、増殖の効率が格段に上がります。
理化学研究所で研修中のベトナム農業遺伝学研究所のフオンさん
理化学研究所で研修中のベトナム・フンロック農業研究センターのミンさん
理化学研究所で研修中のベトナム農業遺伝学研究所のフオンさん
茨城県つくば市の農研機構(NARO)農業生物資源ジーンバンクを訪問し、知花先生より遺伝資源保護の重要性をご教示頂く
理化学研究所植物ゲノム発現研究チーム関ラボラトリーのメンバーに囲まれて