2017年9月2日
「生物的防除(Biological Control)」については何度か触れましたが(No.9、10、116、195)、アジアではこの手法がより重要性を増しています。ある統計によると、アジアの農業は、世界全体の2割に満たない耕地で行われているにもかかわらず、世界人口の6割を支えていると言われます。しかし、そんな重責を担うアジアの農村は、増大する人口圧力を受け、効率重視のモノカルチャー化が急速に進み、それが化学合成農薬・肥料の投入量の増大を引き起こしています。こうした潮流を、それはそれで現実として捉え、それにどのように対処していくべきかを学ぶ研修(「アジアの変わりゆく農村環境における生物的防除のための実践研修」)が、各種国際機関や中国・ベトナムなどの教育機関により企画され、本プロジェクトからもノンラム大学のカウンターパート2名が参加しました。
研修に参加したノンラム大のタオさん(左)とミンさん(右)
フィールド研修に向かうカウンターパート
水田で益虫・害虫を収集
水田に補虫トラップを仕掛ける