2019年12月24日
ベトナムにおけるキャッサバコナカイガラムシの密度は2018年以来極めて低いレベルを示しています。その原因として、かつて放飼された寄生蜂と土着の捕食性天敵の効果が考えられますが、密度が低いため、野外で採集した個体から寄生率や捕食率を評価することができず、天敵昆虫によりどの程度害虫個体群を抑制できるのか、天敵としての有効性は定量化されていません。そこで、室内で飼育したキャッサバコナカイガラムシをキャッサバ株につけ、それを圃場に置いてモニタリングし、寄生や捕食による死亡率を推定するための予備実験を開始しました。
キャッサバコナカイガラムシを付けたキャッサバ株を野外に設置しているところ
野外から持ち帰った株をケージで飼育し、寄生の有無を調べているところ