2020年1月14日
ベトナムでは、もはやキャッサバコナカイガラムシはほとんど見つかりませんが、カンボジアのバッタンバン州やバンテアイ・ミエンチェイ州では昨年12月にキャッサバコナカイガラムシの発生が観察されました。そこで、九大の仲島先生とノンラム大学の害虫対策チームがカンボジアをおとずれ、捕食性天敵昆虫の生態学がご専門の仲島先生から、UBBの害虫対策チームのライヘーンさんへの捕食性天敵類の調査指導を兼ねたフィールド調査を実施しました。この調査では、キャッサバ圃場における捕食性天敵昆虫として12頭のテントウムシ、7頭のクサカゲロウ、シロモンクロシジミ1個体、12頭のアリモドキ科Anthicidae成虫が採集されました。
UBBのストック種苗生産圃場にて、左から:UBBのペロムさん、ノンラム大のロックさん、九大の仲島先生
UBBのストック種苗生産圃場
バッタンバン州バヴェル郡のキャッサバ圃場にて、左からUBBライヘーンさん、九大留学生ダットさん、九大仲島先生、ノンラム大学ロックさん
キャッサバコナカイガラムシが大量発生
キャッサバコナカイガラムシの捕食性天敵で、これを捕食するテントウムシの幼虫
キャッサバコナカイガラムシの捕食性天敵で、これを捕食するクサカゲロウの幼虫