ブータン国では、1972年に即位した第4代国王が国政改革や近代化を推し進め、第5代国王になって王政から議会制民主主義への移行及び地方分権化が促進されています。具体的には1981年に県(ゾンカック)レベルの県開発議会、1991年に地区(ゲオック)レベルの地区開発議会の設置により地方行政体制が整備され、2002年6月には初の成人男女(21歳以上)の直接投票による地区長選挙が行われました。2008年には初の成文憲法の制定(第22条にて地方行政)、2009年に地方行政法、2012年には地方行政細則が制定されるなど、地方分権化への動きは加速しています。
こうした状況を踏まえ、JICA…