カンボジア王国(以下「カンボジア」という)は、アジアでも屈指の7%強という高い経済成長率を維持している。また総人口は2013年時点において1467万人で、人口増加率は1.46%である。都市部の人口は総人口の約21.44%で、1998年調査時の18.32%、2008年調査時の19.51%から増えている。主な要因は、工場労働などに伴う都市部への移住とされ、カンボジア経済の急成長と産業振興が示唆される。
こうした近年の急激な都市化や経済発展に伴い、都市や市街地における環境汚染に対する懸念が拡大している。特に首都プノンペン都では近年の人口増加に伴い、水域へ流入する未処理汚水による汚濁負荷が増大…