静岡県の母子保健施設を訪問しました

2019年1月22日

Kirana Pritasari地域保健総局長、Eni Gustina家族保健局長、Milwi Yandia 5歳未満児課職員が、静岡県を訪問しました。静岡県健康福祉部の皆様のご協力のもと、県立こども病院、重症心身障害児施設つばさ静岡、大里保健福祉センター、そして静岡県庁を訪れ、静岡県の母子保健サービスについて学ぶ機会を得ました。

静岡県は他の自治体に先駆け、「リトルベビーハンドブック」を作成し、母子手帳と併用することで、県内に居住する未熟児の保護者の育児を支援しています。静岡県立こども病院の坂本喜三郎病院長、中野玲二新生児センター長/新生児科長より、リトルベビーハンドブックの概要についてご説明いただき、インドネシアからの参加者は母親のサポートの重要性について理解を示していました。また、未熟児室の見学時には、医療の質の高さに感銘を受けるとともに、未熟児医療のコストについて多くの質疑がありました。インドネシアでの未熟児医療の需要は高いものの、コスト面で困難があり、今後の対策が必要です。

大里保健福祉センターでは3歳児健康診査の視察をしました。同じ月齢の子どもが地域の保健センターで総合的な健診を集団で受けるという体制を視察させていただいたことは、インドネシアの地域における小児ケアを考える上で大変参考になりました。インドネシアでは、小児関連プログラムの実施とサービスの提供に力をいれてきており、毎月5歳未満児を対象とした保健サービスを地域健診活動(Posyandu)という同じ「場」で提供することで、「統合的なサービス提供」を実施していますが、月齢が上がるごとに出席率が低下するなど課題もあり、サービス提供体制の見直しを迫られています。

静岡県健康福祉部の皆様および受け入れにご協力くださった施設の皆様のご厚意により、大変有意義な視察をすることができました。誠に有難うございました。

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