(1)現状及び問題点:
ゲシュム島はホルムズ海峡上に浮かぶ地政学的に重要な約1,700平方キロメートルの大きな島で、島の一部が重工業、観光業用の自由特区(15年間の免税等)に指定され、貿易・経済の拠点であるだけでなく、石油・ガス田も有する、イランで6つある自由特区の中の一つである。
イランにおいては、ゲシュム島を含む自由特区は大統領府直轄となっている。イラン全体のGDPのうち6つの自由特区を含む特別区のGDPが占める割合は5.62%(イラン暦1386年=2007年3月〜2008年3月/出所Iran Statistical Center)で、割合は年々増加している(参考:イラン暦…