キルギス共和国は保健セクター改革の実施により、感染症対策に関してはある程度の成果を上げたが、若年層を特に占めている非感染性疾患(以下、NCDs)はまだ課題である(死亡率が約8割。なお、世界全体では約7割)国内病院では医療機材が十分に整備されておらず、NCDsの早期発見・診断及び治療に適時・適切な医療サービス提供に関して課題を抱えている。特に、首都ビシュケク及びその周囲のチュイ州は(人口の3割以上を占めている)心血管疾患の10万人当たりの死亡者数(2019年)は他州平均(297人)より高い377名と全国平均を大きく上回っており、医療サービスの質の改善が喫緊の課題である。