ラオス政府は、1999年に発令された首相令37において、2020年までに都市部に居住する人口の8割に対して24時間安全な水を供給することを目標に掲げている。「第8次国家社会経済開発5カ年計画(NSEDP)(2016-2020)」に基づく水道戦略においては、全国水道普及率の目標を2020年までに全人口の9割と定めているが、2015年の都市における水道普及率は64%にとどまっている。ラオスの水道事業は、公共事業運輸省(MPWT) 水道局(DWS)が上水道事業の運営管理責任を担っているものの、首相令により事業運営自体が全て都県に移管され、全国に18存在する都県の水道公社にその経営が委ねられている。<…