パキスタンは南アジアの最貧国の一つであり、5歳未満児死亡率が1000人あたり71.6人(南アジア平均:44.2人)、新生児死亡率が1000出生あたり43.2人(南アジア平均:27人)など、南アジア平均と比較しても低い水準に留まっている。特にパンジャブ州南部は課題が多く、同地域の母子保健指標の改善と州内の格差是正は喫緊の問題である。本事業は、一次・二次医療施設の医療従事者やケアワーカーの、妊産婦・新生児ケアに関する能力強化に加え、保健行政担当者の監督機能強化を行うことで、住民の医療へのアクセスおよびサービスの質を向上し、もって同地域の母子保健指標の改善に寄与するものである。