パレスチナ自治区ヨルダン川西岸地区では、約79,000トン/月(一人当たり0.6kg/日)の廃棄物が発生している。パレスチナにおける廃棄物管理行政は、省庁横断組織である国家廃棄物戦略会議を頂点に、中央レベルでは地方自治庁が所掌、政策策定、地方自治体に対する指導・助言・調整を担っている。一方で廃棄物の収集、処理等のサービス提供は市町村レベルの自治体が構成する広域行政カウンシル(JSC)(注)が行っている。廃棄物管理に係るJSCは、各県に1つ、東エルサレムには例外的に2つの計12のJSCが設立若しくは設立が計画されている。各JSCによって収集された廃棄物は、一部のJSCにより運営されている処分場に…