セネガル共和国(以下「セネガル」)は、国連ミレニアム開発目標(MDGs)に沿って保健分野の取り組みを進め、目標達成には至っていないものの、母子保健や感染症対策で一定の成果を上げてきました。現在は持続可能な開発目標(SDG)に沿って新たな目標を掲げ対策を進めています。中でも重要な保健政策がユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進ですが、これには物理的アクセス(保健医療施設の不足、遠距離)と経済的アクセス(医療費の負担)の課題があります。
政府は、物理的アクセスの改善には保健医療サービスの量の拡大と質の向上・地域格差縮小に、経済的アクセスの向上に向けては医療保障制度の拡充に取り組ん…