2022年9月2日
2022年7月20日、「第1回拡大ワーキンググループ(GTE)」を開催しました。保健社会活動省、雇用・職業訓練・実習・雇用促進省、軍事省、州医務局、州保健研修センター、私立保健人材養成校組合(COSEPS)、対象州(ダカール州、ティエス州)の関係者など計23名が参加しました。
GTEでは、プロジェクトのワークプラン、3年間のロードマップ、プロジェクト目標に対して設定する指標、今後プロジェクトで作成する行政文書・教材について協議を行い、概ね合意が得られました。
GTE参加者の集合写真
GTEの冒頭では、2022年5月24・25日に実施した「キックオフおよび課題抽出ワークショップ」(注)で協議された課題を改めて確認したうえで、プロジェクトで作成・改訂すべき行政文書・教材について協議しました。参加者からは、一部の文書について作成段階での再検討が必要だと指摘があったものの、以下の13の行政文書・教材を作成し、課題の解決を目指すことで合意しました。
I. 行政文書 | |
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1 | 看護師・助産師臨地実習の質の改善のための協議枠組みオリエンテーションガイドライン |
2 | 看護師・助産師の臨地実習管理のためのプロセスおよび手順マニュアル |
3 | 年間計画 |
4 | 実習生向け医療施設のオリエンテーションおよびリソース冊子 |
5 | 事前踏査依頼レターおよびグリッド |
6 | 合意書のモデル |
7 | 医療施設と養成校の実習指導綱領 |
8 | 実習依頼レター |
9 | 実習冊子(看護師/助産師) |
10 | 倫理的な不正行為に関するフォーム |
II. 教材 | |
11 | スーパービジョングリッド(看護師3学年/助産師3学年) |
12 | 評価グリッド(看護師3学年/助産師3学年) |
13 | ポートフォリオ(看護師/助産師) |
さらに、プロジェクトの3年間のロードマップについて関係者間で合意が得られました。下図のとおり、2022年8月から9月に計3回の行政文書・教材の草案作成に関するワークショップをとおして、上記の13の文書を作成・改訂します。その後、2022年10月から2023年8月まで実施するパイロットフェーズでは、ダカール州、ティエス州から選定した養成校と医療施設に対して、研修、マニュアルに沿った養成校と医療施設間の調整、臨地実習の実施、スーパービジョン・評価を行います。その結果を踏まえて、2023年9月に文書を最終化し、セネガル保健社会活動省の正式な文書となるよう承認手続きを行います。承認された文書は2023年10月から2024年12月の期間で実施する拡張フェーズで、対象州の全ての養成校、医療施設で使用を開始します。この過程で得られたグッドプラクティスを、対象州以外の地域や他の仏語圏アフリカにも広げていくことを確認しました。
プロジェクトのロードマップ
以上の決定事項や計画にそって、プロジェクトは活動を開始する予定です。