ベオグラード市では、2002年に日本が無償資金協力で供与したバスが今も市民の足として親しまれています。同市は環境保全を重要課題とし、電気バスや環境に優しい公共交通システムへの移行を決めましたが、都市部の拡大や人口の増加が進む中、公共交通部門の財政は厳しく、適切な交通・路線計画の整備や環境基準を満たす車両の更新・導入が課題ともなっています。
本事業では市民の主要な移動手段である公共交通(バス、トラム、トロリーバス)の運行の効率化や運賃収受改善等に向けた取り組みを通じ、市公共交通部の能力強化を行い、同市が目標とする環境に優しい公共交通システムの構築を目指すものです。