ベトナム社会主義共和国(以下「当国」という。)は、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2004年の高病原性鳥インフルエンザ(H5N1)、さらには2009年のパンデミックインフルエンザ(H1N1)等、様々な感染症の脅威に晒されてきた。当国政府は、「Comprehensive Development Design for the Health System in Vietnam to 2010 and Vision by 2020(邦訳:ベトナム保健システムにかかる2010年までの総合開発計画及び2020年までの展望)」において、感染症の流行防止を重点項目として掲げており、特に国内におけ…