【実施報告】倉敷市教育委員会 倉敷教育センター・JICA中国連携「16年目研修-SDGsの理念を教育活動に活かす-」

2022年11月9日

【画像】日 時:2022年10月21日(金) 14時00分から16時30分
場 所:ライフパーク倉敷 大ホール
参加者:岡山県倉敷市の小・中学校 16年目教諭 38名
主 催:倉敷市教育委員会 倉敷教育センター
協 力:JICA中国

岡山県倉敷市は2020年に国(内閣府)の「SDGs未来都市」に選定されています。その倉敷市で教員になられて16年目を迎える先生方を対象にした研修の第3回で、JICA中国が講義と演習を担当しました。

「SDGs」の理念を教育活動に生かす視点を持つ

グループでワークショップを行いました

グループでの自己紹介から始まり、異文化を疑似体験するゲーム「バーンガ」では、異なるルールを持つ人と遭遇したときに自分がどんな気持ちになるか、その不安感から他者に対してどのような感情を抱くかなどを感じていただき、多文化社会について考えました。また、「20世紀最大の環境破壊」と言われる中央アジアの事例をもとにしたワークショップでは、経済発展を最優先とするこれまでの価値観や、多数派の豊かさのために少数派にそのしわ寄せがいく現実など、環境問題の背景には様々な問題が複雑に絡み合っていることを知っていただきました。
プラごみや食品ロスといったテーマをよく目にするSDGsですが、環境の視点のみならず、人権問題や社会制度の問題など、目標の背景とゴールは多岐にわたります。そしてどれだけ身近な問題でも、その構造を深堀りすると決して国内問題にとどまらず、私たちの暮らしが世界とつながっていることに気づきます。2つのワークショップを通じて、「誰ひとり取り残さない」社会とはどうあるべきか、「持続可能な開発」とは何なのか、SDGsの理念と目標を改めて考えるきっかけになったのではないでしょうか。
JICAはこれからも、教育現場で活躍される先生方へのサポートを通じて、持続可能な社会の創り手である子どもたちの育成に貢献していきます。