【実施報告】オンラインイベント～高校生・大学生対象　社会起業家　岩本悠さんと考えよう！「地域づくり」×「国際協力」世界とつながり地域をよりよく変えていくために私はいま何をすればよいのか（2023年5月31日開催）

「越境」（国境、地域、組織、文化、世代、常識、日常）することを原点に

2023年5月31日（水）の19時から20時30分、日本の「地域づくり」と世界の「国際協力」の教育分野で実践・活躍する、社会起業家の岩本悠さんをゲストスピーカーに、オンラインイベントを開催しました。中国地方の高校生、大学生などを中心に97名にご参加いただきました。
岩本さんには、高校時代から大学生で20か国を回り気づいたこと、地域づくりとの出会いなど、ご経験やお考えを講演で発表いただき、その後、参加者からの質疑応答を行いました。

発表の中では、大学時代に将来について考えはじめたことをきっかけに、大学・語学学校に留まる「留学」ではなく、世界各国に滞在し学ぶ「流学」で、国際協力の現場、マザーテレサの「死を待つ人の家」等を人づてに訪問し、ボランティアとして従事した経験から、感じたことなど率直にお話をいただきました。

質疑応答では、「行動力の原動力は何ですか」、「コミュニケーションをするうえで気をつけていることを知りたいです」、「これから進路を考えるなかで、目標や夢はどのように設定していけばよいですか」など参加した高校生、大学生からたくさんの質問がありました。岩本さんからは、「成長し、この社会に貢献したいという思い」、「自己満足から自他満足へ」、「自分自身を開いていくことの大切さ」、「目標や夢は変わっていってもいい。自分の心の針が動くことを大切にする。内省する。」など、参加者みなさんの質問ひとつひとつに丁寧に回答してもらいました。

世界を回り活動した岩本さんの話から、「人が悲しいと自分も悲しいし、人が喜ぶと自分もうれしい」というシンプルな想いや、「自分が貢献すること（アウトプット）と、自分が成長すること（インプット）を、最大化させていくこと」を大切にしていることを教えてもらいました。JICA海外協力隊の活動や、JICAが日本国内で推進する多文化共生事業に取組む方々の根本にはこのような考えや思いに共通するところを感じました。
参加者のみなさんにも、それぞれ心に届いたメッセージがあったと思います。
講演いただいた岩本さん、ご参加いただいたみなさん、ありがとうございました！

JICA中国は、今後も国際協力を地域から実践し、活躍する皆さんと連携しながら、国際協力で得た知識を日本国内に還元するとともに、高校生、学生のみなさんが国際協力に関心を持ってもらえるようなイベントや企画実施に取り組んでいきます。