南部Vloreを訪問しました。

2021年9月10日

Vjosa-Narta Protected Landscape、Karaburun-Sazan National Marine Parkなど重要な自然資源を有し RAPA(Regional Agency of Protected Area)とともに、イタリア援助庁によるNaturaプロジェクトの実施機関であるNGOなど様々な機関が活動している南部の観光都市Vloreを8月10日に訪問し、関係者と意見交換を行いました。

RAPA Vloreは上記2つの国立公園の他、6つの保護区を管轄しており、管内には85のNatural Monumentsが点在しています(わたくしたちが所属するFier県のRAPAは1国立公園、2つの保護区、35のNatural Monumentsを管轄)。
スタッフは31名で全国のRAPAで最大。モニタリング要員は22名。また、所長をはじめ9名が女性、全RAPAの中でもっともジェンダーバランスが良いとされています。

目下の課題は、森林火災、9月から実施可能となる保護区庁の収入活動にかかる準備と実施、過剰な観光客の入域、空港建設とそれに伴う投資の拡大、漁業の抑制、ヨーロッパウナギの保護、ウミガメのモニタリングと産卵地の保護、また、公園内には軍が管轄する旧イタリア軍基地跡の調査と有効利用検討、公園管理委員会の運営と公園管理、ゴミの問題など多岐にわたります。そして、多くはわたくしたちが活動するディビアカ・カラヴァスタ国立公園の抱える問題と共通していて、大変勉強になりました。
今後も継続的に情報共有を図るとともに、スタッフだけでなく、ジュニア・レンジャーや地域コミュニティの相互訪問などを行いたいと考えています。

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RAPA Vloreにて

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イタリアNGO・CELIMとの意見交換