第2回技術委員会を開催しました

2019年10月22日

第2回技術委員会が10月22日に開催されました。今回の委員会ではプロジェクト団員の広島大学の馬場教授のほか、JICA本部の担当職員や専門員も参加しました。

今回の議題は第一回技術委員会(7月)からの進捗の確認とPDMの改訂、指標の設定についての二つです。進捗については、カリキュラム改訂、教科書・指導書改訂、初等教育ディプロマ(DPEd)カリキュラム改訂と教材開発、小学校教員の継続的職能開発(CPD)改訂と教材開発の順に副総括が7月以降にプロジェクトが実施した活動について報告を行いました。委員会では特にカリキュラムの改訂とCPDの改訂について、PEDP4の活動計画から大きく遅れていることに関して協議が行われました。カリキュラム改訂と教科書・指導書開発については、2021年1月に小学校1、2年生の教科書使用開始を実現するために、今後スケジュールがこれ以上遅れることがないことを関係者間で確認しました。CPDについては、NAPEとDPE訓練課が、CPD改訂のためのロードマップの作成について協議することを局次長(ADG)が指示しました。今後は作成されたロードマップに基づいて、CPDに関するプロジェクトの技術支援のニーズについて協議していきます。

PDMの改訂については、上位目標とプロジェクトの指標について、全国学力調査(NSA)とNCTB調査の利用の可能性と妥当性、信頼性について協議を行ないました。NCTB調査は無作為抽出での調査ではなく、またNSAと比べてデータ数が少ないため、指標として利用するのは不適切という意見が出されましたが、NSAには無い理科のデータがあること、データの入手や使用の可能性を考えるとNCTB調査の結果を利用するのが良いという結論になりました。2020年4月に開催予定の次回技術委員会までにPDMの修正と指標を設定する必要があり、今後引き続き関係者との議論を行っていきます。

文責:副総括 服部 浩昌

【画像】

参加者にプロジェクトの進捗を説明する副総括

【画像】

会議中の参加者の様子