休校下における「算数映像授業」(小学校1~5年生)を開発・TV放映中です

2021年8月23日

バングラデシュでは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、2020年3月17日より全校休校措置が続いています(2021年8月現在)。バングラデシュ政府は、休校下においても子どもの学びを止めない方策として「新型コロナウイルス感染症対策・復興計画(COVID-19 Response and Recovery Plan)」を打ち出し、プロジェクトはその計画に対応するため、2020年10月より小学校1~5年生までのTV放映用算数映像授業の開発支援を行っています。

算数映像授業は、バングラデシュ政府の初等教育局(Directorate of Primary Education)と現地のプロダクション会社が協働して開発しており、プロジェクト専門家は、撮影する授業のスクリプトや授業案の作成、撮影時の立会いや編集時の助言等を行っています。

授業は現行教科書の内容に沿って展開されるため、休校下でも映像授業と教科書があれば学ぶことができるようになっています。また、少しでも分かり易い内容になるよう、授業を行う教員の説明、板書、身振りや表情、言葉遣いに至るまで配慮や工夫が凝らされています。

完成した算数の映像授業は、初等教育局が開発しているベンガル語、英語、理科の授業と合わせて、政府テレビ局(Sangsad TV)の“Ghore Boshe Shikhi”という小学校の児童向けテレビプログラムで放映されています。この映像授業が、子どもたちの学びの継続の一助となることを願い、プロジェクトは政府と協力して開発に取り組んでいます。

文責:大橋悠紀(教員研修2/業務調整)・沖重愛佳(教科専門家(算数映像教材開発支援)2)

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1年生『Let Us Count』の授業の一部。風船を使い、数の数え方を練習している。

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2年生『Numbers(51-100)』の授業の一部。電子黒板で51-100までの数の数え方、書き方を教えている。