プナカ県ゲンシャリ・パイロット地区でのコミュニティ・ファシリテーション研修

2016年3月31日

本プロジェクトでは、「コミュニティグループのオーナーシップと行政参画強化のためのメカニズムが確立する」をプロジェクト目標として掲げています。このため、1)ユーザーグループ活動のための政策策定、2)グループメンバーの能力強化、3)ユーザーグループ間における情報共有、の3本柱をプロジェクト目標到達のための成果としています。

当プロジェクトでは2016年3月2〜3日の2日間、上記2)の能力強化の一環として、ユーザーグループメンバーを対象に、ゲンシャリ地区で「コミュニティ・ファシリテーション研修」を実施しました。本研修は、JICAが過去に支援した「地方行政支援プロジェクトフェーズ3」で開発した総合人材育成計画(Integrated Capacity Building Plan:ICBP)のコースの一つであり、ユーザーグループメンバーに対する研修として非常に適しており、「チームワーク」や「リーダーシップ」など、ユーザーグループの活性化に役立つ重要な内容が含まれています。

2日間の研修を通じて得た専門家の所感としては、前フェーズで実施した研修の形態および内容を、ユーザーグループ向けに改訂し、講義形式ではなくワークショップ等の参加型/実践型形式にすることで、より研修内容の意義・効果が高まるのではないかということでした。先般実施したベースライン調査の結果からも、ユーザーグループから高い研修ニーズとして、配管工事や石造工事に係る技術、活動レポートの作成や会計事務の実施管理、など、グループ活動に直接裨益する内容に、より優先度が高いことが判りました。今後は、ユーザーグループの意見を研修プログラムに反映しながら、研修の効果を高めていく工夫をしていきたいと考えています。

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グループワークの様子

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ユーザーグループとのディスカッションの様子

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ユーザーグループ代表からの発表

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ユーザーグループ研修での講義の様子