第1回本邦研修

2017年1月31日

2017年1月16日から2月2日まで、地方行政局局長を含む11名の地方行政官が徳島県での研修に参加しました。主な研修目的は以下のとおりです。
1)日本の自治会/コミュニティで行っている様々な活動を視察し、ブータンにおけるコミュニティ活動の活性化を図る。
2)日本の事例を参考に、コミュニティ活動のオーナーシップ醸成について学ぶ。
3)コミュニティ・エンゲージメント・ガイドライン作成に関し、参考となる日本の法令/条例について学ぶ。
4)日本のコミュニティと地方行政との協働について学ぶ。

研修中の代表的な視察先は、那賀町木頭支所、木頭森林組合、きとうむら事業(ゆず)、上勝町役場、「いろどり」農家、ゼロ・ウェイストアカデミー、「佐那河内村役場、佐那河内村小中学校などです。11名の研修員が見聞した活動は、ブータンでのコミュニティ活動に繋げていくためアクション・プランの中で取り上げられています。
また、自治会と地方行政との関わり方を見聞し、ブータンでいうゾンデュ(村での集会)と行政の関わり方に通ずるものがあったようです。ゾンデュの機能強化のために村で自治会のような小さなグループを組織することは、多くの住民が協議に参加するという観点から参考にしたいと研修員から意見が出されました。プロジェクトでは「住民関与を目指したメカニズム」形成に貢献する一つのツールとしてゾンデュを強化するプラットフォームの設置について検討していきたいと考えます。

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国際協力専門員による「日本の地方自治と自治会の仕組み」に関するプレゼンテーション

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(株)きとうむら事業(ゆずの加工、販売)に関する説明

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“いろどり事業”について農家から説明を受ける研修員

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野菜を生産し地域の学校給食にも提供している農家を視察