第6回運営指導調査

2018年5月31日

2018年5月21日から25日まで第6回運営指導調査団が来訪しました。主な調査目的は、モニタリングシートに基づき、プロジェクト目標及び各成果の達成状況を調査し、プロジェクト終了までの達成見込みを確認することです。調査団の報告でプロジェクト終了までのプロジェクト目標・成果の達成見込みについて、「一部達成見込み」あるいは「ほとんど達成できない見込み」という厳しい評価となりました。このような評価となった原因としては、1)コミュニティ・エンゲージメント・プラットフォーム(CEP)の設置が遅れ、コミュニティでのプロジェクトの計画や実施に係る支援ができなかったこと、2)コミュニティ研修のための教材作成が遅れたことで研修が行えず、コミュニティのプロジェクトに役立てられなかったこと、3)CEPの設置が遅れたため、スタディビジットやIECを活用した広報ができなかったことです。CEPを設置、運用するためのCEGは既に作成済みですが、今後パイロットサイトでCEPの設置・運営を通じて最終化する必要があります。プロジェクトが終了する2018年11月までにパイロット地区にてCEPの設置を行う予定です。

運営指導調査団が来訪中の5月22日にハイレベルステークホールダー会議を実施しました。会議の目的はSCLGプロジェクトの目標としている地方行政とコミュニティとのエンゲージメント強化についてDLGとしての取組の紹介とCEGについて説明を行うことです。会議には、農業森林省、公共事業省、財務省、国家計画委員会、国家児童女性委員会、内務文化省の関係者、パイロット3県及び6地区からプランニング・オフィサーや県議会セクレタリ、地区のアドミニ・オフィサー(GAO)が参加しました。ドナー機関ではUNDP代表、そして運営指導調査団員、JICAブータン事務所所長、職員が出席しました。同会議の主賓として内務文化省次官をお迎えし、コミュニティ・エンゲージメントの強化の重要性とSCLGプロジェクトの果たす役割についてスピーチがありました。CEP設置の活動が今後コミュニティ・エンゲージメントの鍵となることが関係者に改めて周知されました。

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5月22日ハイレベルステークホールダー会議において内務文化省次官によるスピーチ

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5月22日ハイレベルステークホールダー会議の様子