第5期果樹普及農家育成プログラム第2回研修を実施しました

2021年2月25日

1月末から2月初めにかけて、プロジェクト対象5県から選ばれた果樹農家36の参加の下、第5期果樹普及農家育成プログラム第2回研修を実施しました。昨年11月に実施した第1回とあわせて一連の果樹栽培技術が習得できるプログラムです。

研修内容は、果樹園管理、病虫害管理、接木、土壌改良技術や苗木管理などでしたが、今回日本人専門家は裏方に徹し、プログラムの作成から研修の実施まで完全に研究員の主導で行いました。

また、農家育成研修ではこれまで農家さんたちがバジョの農業研究開発センターに参集していましたが、今回はブータン政府の新型コロナウィルス感染症に対する安全対策方針に従って、センターの研究員が5県に出向いて各回1日の研修を実施しました。

その結果、講師役の研究員たちは良い点と難しかった点があったと振り返っています。良い点は、県毎に実施したので各回の参加者が少人数となり、農家さんたちはわからないことについてその場ですぐに質問をしやすく、農家さんと研究員とのコミュニケーションがよく取れたことでした。一方、バジョセンター以外の研修場所は農家の果樹園だったので、技術指導に必要な果樹や研修資材を十分に揃えられず、コロナ禍でなければやはりバジョセンターで研修を実施するのが良いという意見が聞かれました。

これをもってプロジェクト期間中の農家研修は終了となります。今回の研修でカウンターパートであるバジョセンターの研究員たちが自分たちでしっかりと研修を実施できることを確かめられ、プロジェクト終了後の活動の継続に期待が持てました。

【画像】

若い柿の剪定を教えるカウンターパート

【画像】

果樹苗の接木は経験を積み重ねることで習熟します。

【画像】

桃を剪定する様子

【画像】

燻炭と有機肥料作成技術はCP独自で全国的な技術普及を行うまでになっています。

【画像】

農家の庭先で講義を行うカウンターパート

【画像】

キウィの剪定は棚仕立てが出来れば平面の作業になります。

【画像】

農家の庭先で栽培技術リーフレットを配布しました。

【画像】

修了証書授与